2017/05/04

庶民の相続は争続になりやすいのです

 

こんにちは。

庶民の相続について考えることがありましたので記事にしてみました。

相続のお話をするとほとんどの方は

「うちは相続するものなんて無いよ!」とか「うちは兄弟(姉妹)仲良いから大丈夫」と仰います。

本当にそんなに楽観的に考えて良いのでしょうか。
ある方の事例を挙げてみます。(友人の話しです)

相続財産が少しの預金と自宅

相続財産の明細を確認してみます。

不動産、一戸建て評価格で1800万。

預貯金、銀行とゆうちょを合わせて約500万。

相続するのは兄弟3人。亡くなられたのは3人のお母様。

この相続財産どのように分ければ争うことなく分けられるのでしょうか。

 

相続発生時のご兄弟の状況

長男

転勤族で現在は単身赴任中、役職につかれていて年収は高めのご様子です。
奥さまは二人の子育てまっ最中で専業主婦として頑張ってらっしゃいます。
お住まいは奥さまの実家近くに賃貸マンションを借りてらっしゃいます。
奥様はひとり娘でゆくゆくはご両親の面倒も見られ相続もされます。
かなりゆとりのあるご家庭のようです。

次男

次男は被相続人(今回亡くなられたお母様)と同居していてごく一般的な会社員です。奥さまは最後の2年ほど働きながらですが介護をされてました。週に何度かデイサービスを利用しそれ以外はヘルパーさんに来てもらい、夜はほぼ奥様が介護をされていました。

お子様は一人おられます。まだ中学生ですので教育費のために奥様も正社員で働かれていて辞めるわけにはいかなかったそうです。

お子様は私立の中高一貫校に行かれています。
大学も私立になる可能性が高いようです。

 

三男

三男は美容師として独立され夫婦二人で切り盛りされていてお子様はまだおられません。金融機関に借入金はあります。住まいは賃貸マンションです。子供は欲しいけど今は人を雇わずもう2、3年は夫婦で頑張ると決めています。

お店の状態は上向きで順調です。

 

これが相続発生時のそれぞれの状況でした。

 

葬儀の費用負担

お母様は生前お葬式は小さくして欲しいと仰っていたようです。次男夫婦はその意思通りに行い費用は約100万円ほどだったようです。

その費用は同居していた次男が負担しました。
それはお母様が自分のお葬式代として次男に生命保険の死亡保険金を300万円残していました。

それを次男も承知していたので当然だと思い負担しました。そしてその保険金の事も兄弟には報告しました。

 

相続財産を分ける話し合いがスタート

お葬式が無事に終わったあと兄弟3人での話し合いが始まりました。

二男家族は同居していた家にそのまま住み続ける予定です。ですので、預貯金の500万円を3人で分ける予定にしていました。
でもそう上手くはいかず三男が「平等に分けよう」と言いだしたのです。

相続財産は1800万円の家と500万円の預金です。

※生命保険の死亡保険金は相続財産には含まれませんので分割対象ではありません。受取人固有の財産です。
※相続税の対象には含まれます。(一定の控除はあります)

 

介護者への上乗せ出来るのか

ですがここで二男は「介護は誰も手伝ってくれなかったのに3等分はおかしくないかな。」と言います。

長男は自分が転勤族で親の介護を手伝えなかった事を気にかけ家も預貯金も不要との事でした。

長男の意見としては二男がそのまま家に住み、預貯金を二男と三男で半分ずつ分けるのが良いと思っていたようです。

でも三男は「それでは不公平」と言います。

自分たちは家賃を払っているのに介護をしたとしても家賃が浮いているのだからそれはそれで得してる。
との、意見です。

だから長男が要らないのならせめて500万位は貰いたいとの意見です。

二男は「親に対して何もしていないのに?」と言います。

ではここで考えるところなんですが介護をすると法的に相続財産分割時に上乗せすることを認めてくれるでしょうか。

答えは「認めていません」です。

それを三男が知っているのかどうかはわかりませんが二男と三男の話し合いに突入です。

二男は奥様が介護で大変な思いをしているのを見ていますからやはり引き下がりたくないのです。

 

解決

結局どこかで折れなかったら調停または裁判になってしまいます。それでは費用や時間がもったいないと長男が二人を何とか説得し、次男は自宅、三男は預金の500万円という分け方になりました。

二人とも不服ですが長男の顔を立てたかたちです。

平等に分けるなら家を売り現金化するしかないのですがそこまで話が進まないように長男が説得しました。

また長男は次男に介護を任せていたので事あるごとにいろいろな名目でお金や物を送っていたそうです。

そんないきさつがあるので次男は三男に預貯金を全て渡せたのだと思います。

そしてそれぞれの経済的状況がそれほど困っているわけではなかったことも法的な手続きに発展しなかった要因かもしれません。

 

まとめ

相続での争いはお金持ちの話ではないことがこちらの統計にも出ています。

1000万円以下での争いの件数も多くないですか?

遺産分割協議件数8141件のうち1000万以下が2611件です。

庶民にとって相続は税金の問題はありませんが分け方の問題があります。

子供が小さい頃お菓子を分ける時ケンカしないようにと考えて分けてあげたと思います。

相続はその延長なんです。

税金対先では無く分け方の対策をきちんと考えていきたいものです。

本来なら遺言書を残しておくのが良いですが、エンディングノートでも良いかもしれません。

エンディングノートには法的な効力はないですが親の思いを残しておくのは大切です。

 

長々と書きましたが最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 

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